現在完了形とは
I have lost my wallet.
このように、have(has) + 過去分詞という形で作られます。
そして、以下3つの用法があります。
- 継続用法「ずっと~している」
- 経験用法「~したことがある」
- 完了用法「~したところだ、~してしまった」
今回の記事では、現在完了形の完了用法について解説していきます。
現在完了と過去形の違いについても解説していくので、しっかりと理解を深めていきましょう。
現在完了形のポイントは、過去と現在をつないでいるというイメージを持つこと!
現在完了形【完了】の文
現在完了形の完了用法
have(has)+過去分詞「~してしまって、~したところだ」
I have lost my wallet.
(私は財布をなくしてしまった)
She has just finished lunch.
(彼女はちょうど昼食を食べ終えました)
He has already finished his homework.
(彼はすでに宿題を終えました)
※主語が三人称単数であればhasを使います。
現在完了形の完了用法は、「~してしまった、~したところだ」という動作、行為の完了やその結果から生じた現在の状況を表すことができます。
過去形の文と比較しながら完了用法について理解を深めていきましょう。
【過去形の文】
I finished lunch.
(私は昼食を終えました)
この文は、昼食を食べ終えたという事実を表しているだけです。
もしかしたら、今はもう夕食を食べているかもしれません。
とにかく過去形の文からは、今はどういう状況になっているのか?までは読み取ることができません。
一方で現在完了形の文では
【現在完了形の文】
I have already finished lunch.
(私はすでに昼食を食べ終えました)
今は、すでに昼食を食べ終えている状態です。
だから、次の行動ができますよー!!
みたいなニュアンスで相手に伝えることができます。
現在完了形では、その行動が現在はどのような状況にあるのかを表すことができるのです。
現在の状況を表しているという点を意識すると次の文も意味が分かってきます。
I have lost my wallet.
(私は財布をなくしてしまった)
過去に財布をなくしてしまって、今も見つかっていない…という状況が読み取れます。
I lost my wallet.(私は財布をなくした)
という過去形の文であれば、過去に財布をなくしたという事実を表しているだけ。
もしかしたら今は見つかっているかもしれません。
しかし、現在完了形で表すことにより
I have lost my wallet.(私は財布をなくしてしまった)
今も財布は見つかっていないということを表現できるのです。
また、現在完了形の完了用法では次の語がよく使われます。
完了用法でよく使われる語
just(ちょうど)
already(もうすでに)
それぞれhave(has)の後ろに入れて使われます。
have gone to(~へ行ってしまった)
現在完了形で使われるhave gone toとは
~へ行ってしまった(今はここにいない)
という意味になります。
He has gone to America.
(彼はアメリカに行ってしまった)
こちらの文からは、彼はすでにアメリカへ旅立ってしまった。
だから、ここにはいない。という意味になります。
経験用法のときに出てきたhave been toとの違いをハッキリさせておきましょう。
have been to「~へ行ったことがある」
He has been to America.
(彼はアメリカに行ったことがある)
have gone to「~へ行ってしまった」
He has gone to America.
(彼はアメリカへ行ってしまった)
現在完了形【完了】の疑問文
完了用法の疑問文
have(has)を文頭に持ってくる。just,alreadyは無くして文の最後にyet(もう)をおく。
She has just finished her homework.
⇒ Has she finished her homework yet?
(彼女はもう宿題を終えましたか?)
Noの場合の答え方に注意。
Yes, she has. / No, not yet.
have(has)を文頭に持ってくるという点は他の現在完了と同じです。
ですが、完了用法の場合にはjust,alreadyはなくして、文の最後にyet「もう」という語を入れるのが特徴です。
また、疑問文に対してNoで答える場合には
No, not yet.(いいえ、まだです)
という表現を使います。
No, I haven’t.でもOKなのですが、やはりテストで問われやすいのはNo, not yet.の方です。
他の現在完了形とは異なる特徴は、テストでも頻出となるのでしっかりと覚えておきましょう。
現在完了形【完了】の否定文
完了用法の否定文
have(has)の後ろにnotを入れる。just,alreadyは無くして文の最後にyet(まだ)をおく。
She has just finished her homework.
⇒ She has not finished her homework yet.
(彼女はまだ宿題を終えていません)
have(has)の後ろにnotを入れます。
そして、just,alreadyといった語はなくし文の最後にyet(まだ)をおきます。
完了用法の疑問文、否定文ではともにyetという語を使いますが
それぞれ場面によって意味が異なってきます。
疑問文でのyet ⇒ もうすでに
否定文でのyet ⇒ まだ
日本語訳を考える場合には注意しください。
- 現在完了形の完了「~してしまった、~したところだ」
- have gone to「~へ行ってしまった(今はここにいない)」
- 疑問文では文の最後にyet(もう)をおく
- 否定文では文の最後にyet(まだ)をおく
現在完了形の完了用法【練習問題】
次の問題に答えなさい。
※答えをタップすると解答が表示されます。
次の文の( )に適する語を書きなさい。
- I ( ) ( ) ( ) my room.
- 私はちょうど部屋の掃除をしたところです。
- He ( ) ( ) ( ) here.
- 彼はもうすでに到着しました。
- Ken ( ) ( ) ( ) Kobe.
- ケンは神戸へ行ってしまいました。
次の文を疑問文、否定文に書きかえなさい。
- You have already finished your homework.
- He has just read this book.