私は彼に愛されています。
このように「…は~される」という文を受け身(受動態)といいます。
ちなみに、今まで学習してきた「…は~する」という文を能動態といいます。
今回の記事では、受け身の文の作り方について解説していきます。
受け身の作り方
受け身の文の作り方
【能動態の文】
He loves me.
(彼は私を愛しています)
【受け身の文】
I am loved by him.
(私は彼に愛されています)
それでは、受け身の文の作り方を確認していきましょう。
受け身とは「される側」を主語にした文です。
なので、このように「される側(目的語)」を主語に持ってきて
be動詞と過去分詞を繋げます。
最後には「する側」をbyをつけて後ろにつけます。(省略することもあります)
Heはbyの後ろになったので、目的格のhimになり
meは主語に位置にきたので、主格のIになっています。
このように代名詞の形が変化する点にも気を付けておきましょう。
代名詞の変化については、こちらの記事をご参考ください。
過去分詞ってなんだっけ?
という方は、教科書の巻末ページをご参照ください。
たくさんの動詞が載っているかと思います。
そこで過去分詞の形が確認できます。大事なことなのでしっかりと確認しておきましょう。
受け身の文で使われやすい過去分詞をまとめておきますね。
原形 | 過去形 | 過去分詞 |
visit(~を訪問する) | visited | visited |
use(~を使う) | used | used |
make(~を作る) | made | made |
read(~を読む) | read | read |
speak(~を話す) | spoke | spoken |
see(~を見る) | saw | seen |
write(~を書く) | wrote | written |
know(~を知っている) | knew | known |
過去形と同じものもあれば、全く違う形になってしまうものもあります。
これはどうしても覚えておかないと対応できないことなので、しっかりと過去分詞の形を覚えておきましょう。
それでは、次の章ではいろいろな文を受け身に変換する練習をしていきます。
たくさんの文に触れて受け身の文に慣れていきましょう。
受け身の文を作ってみよう!
それでは、いろいろな文を受け身に変換してみましょう!
次の文を受け身の文に書きかえなさい。
She reads many books.
(彼女はたくさんの本を読みます)
このような文になりますね。
readの過去分詞は、read!見た目が変わりません。
many booksという複数が主語にきているのbe動詞はareを使います。
be動詞の使い分けにも注意が必要です。
次の文を受け身の文に書きかえなさい。
He wrote this book.
(彼がこの本を書きました)
ポイントは時制!
今回の文は、wroteという動詞から過去形の文であることに気が付きましたか?
過去形の文を受け身にするときには、be動詞を過去形にして表します。
過去形であっても、過去分詞のところは変わりませんので気を付けてくださいね。
次の文を受け身の文に書きかえなさい。
People speak English in many countries.
(人々は多くの国で英語を話しています)
今回の文では、by 〇〇という部分を省略します。
「…が~する」という能動態の文では、英語のルール上どうしても主語が必要になります。
なので、一応people(人々)という主語を入れています。
しかし、受け身の形にすると主語はされる側になってしまうので、する側が重要でない場合には省略することができます。
というわけで、受け身の文では動作をする人が一般の人であったり重要ではなかった場合にはby〇〇の部分は省略するようになります。
- 主語によってbe動詞の使い分けを気をつけよう!
- 動詞の形を見て、現在形か過去形の判断をする。過去形の場合には、was,wereを用いて受け身の文を作る。
- 動作をする側が一般的な人や重要ではない場合には、by 〇〇の部分は省略する
受け身の文【練習問題】
次の問題に答えなさい。
※答えをタップすると解答が表示されます。
次の文を受動態の文に書きかえなさい。
- Ken uses this pen.
- Many people love Seiya.
- He wrote many books.
- People speak Japanese here.
次の日本語を英語に直しなさい。
- この車は彼によって作られました。
- この車は中国で作られました。
- 京都は多くの人に訪れられています。