be動詞には、イコールの働きがあるよ!ということを学びましたね。
実は、一般動詞の中にもbe動詞と同じようにイコールの働きを持っているモノがあります。
具体的には、次のような一般動詞のことです。
イコールの働きを持つ一般動詞
look(~に見える)
sound(~に聞こえる)
become(~になる)
get(~になる)
他にもたくさんありますが、中学英語で学習するレベルであれば上記のモノが頻出となります。
そして、イコールの働きを持つ動詞を使った英文のことを第2文型といいます。
他にも第1~5文型まで種類があるのですが、難しい話は高校生になってから詳しく学習します。
ここではとにかく
- イコールの働きを持つ一般動詞があること。
- それらを用いた英文は第2文型と呼ばれること。
この2点をおさえておきましょう。
今回は、そんな一般動詞の中でイコールの働きを持つ次の動詞に注目して、文の作り方を解説していきます。
look(~に見える)の文
look + (形容詞) 「~に見える」
She looks happy.
(彼女は幸せそうに見えます)
lookの後ろに形容詞を持ってくることで「~に見える」という文が作れます。
形容詞とはhappy「幸せ」、sad「悲しい」、busy「忙しい」などの状態を表すような言葉のことだね。
このとき、lookはShe「彼女」とhappy「幸せという状態」をイコールでつないでいることになります。
あれ、でも…
lookって「~を見る」って意味じゃなかったっけ?
と、疑問を持った方もいるかもしれませんね。
これらの違いについて理解しておきましょう。
「~を見る」という場合には、lookの後ろにatを用います。
一方で「~に見える」という場合には、後ろには状態を表す形容詞がきます。
英文をどのように訳せばよいのだろう…と悩んだら
lookの後ろにある語に注目すればよいですね。
look like (~に見える)の文
look like + (名詞) 「~に見える」
She looks like her dog.
(彼女は犬のように見えます)
同じく「~に見える」という意味なのですが
名詞を用いて表す場合には、look likeとします。
- (形容詞)に見えるならばlook
- (名詞)に見えるならばlook like
それぞれの違いをしっかりと覚えておきましょう。
sound(~に聞こえる)の文
sound + (形容詞) 「~に聞こえる、思われる」
That sounds good.
(それはよさそうですね)
soundの後ろに形容詞を持ってくることで「~に聞こえる、思われる」という文が作れます。
日本語に訳すときには「~そう」とすることが多いです。
まぁ、文章の雰囲気から「聞こえる、思われる、~そう」などを使い分けていけばよいです。
become(~になる)の文
become + (形容詞/名詞) 「~になる」
He became a doctor.
(彼は医者になった)
She became famous.
(彼女は有名になった)
becomeの場合には、後ろは形容詞、名詞のどちらでもOKです。
そして「~になる」という文になります。
get(~になる)の文
get + (形容詞) 「~になる」
I got tired.
(私は疲れました)
getの後ろに形容詞を持ってくることで「~になる」という文が作れます。
becomeとは異なり、getは形容詞だけですね。
この違いをハッキリとさせておきましょう。
しかし、becomeとgetとともに「~になる」という意味を持つので使い分けが難しいですね。
なので、becomeとgetの微妙なイメージの違いについても説明しておきます。
becomeはこれからもその変化が続いていくような場合
医者になる。有名になる。
といった変化は、おそらくこれからもその状態を保ち続けるはずです。
このように変化が長く続いていくような場合にはbecomeを用います。
getはその変化が一時的な場合
疲れた。病気になる。
といった変化は、おそらく一時的なものですよね。
ある程度、時間が経てば元気になり、その変化は終了してしまうはずです。
このように変化が一時的な場合にはgetを用います。
同じく「~になる」という意味の2語ですが、微妙に意味は異なってくるので英作文をするときには注意しておきましょう。
まとめ
一般動詞の中からイコールの働きを持っている動詞を取り上げて紹介しました。
今回紹介できなかったものの中には
- feel(~と感じる)
- taste(味がする)
- smell(においがする)
などの動詞もあります。
そして、これらの動詞を用いた文のことを第2文型といいます。
文の作り方に関してはとっても簡単なのでサクッと覚えちゃいましょう(^^)