動詞の後ろに(誰に)(何を)という2つの目的語を置く文を第4文型といいます。
このように第4文型を作ることができる動詞には次のようなものがあります。
第4文型を作る動詞
give(与える)
show(見せる)
tell(話す)
buy(買う)
make(作る)
teach(教える)
他にもたくさんありますが、中学レベルでは以上のモノを覚えておきましょう。
すべてに共通するのは、「誰かに~する」というような意味にできるという点ですね。
こういった動詞のことを授与動詞ともいいます。
そして、文の作り方はシンプルです。
これらの動詞の後ろには(人)(モノ)の順に語を入れます。
それでは、それぞれの動詞について例文を見ながら文の作り方を確認していきましょう。
give(人)(モノ)の文
give(人)(モノ) = (人)に(モノ)を与える
I gave her a book.
(私は彼女に本をあげました)
giveの後ろに、(人)(モノ)を置くことで
「(人)に(モノ)をあげる」という意味になります。
今回の例文では、her「彼女に」が(人)の部分であり、a book「本」が(モノ)の部分になっています。
このとき、(人)に入れる代名詞は目的格であることに注意してくださいね。
目的格…というと難しく聞こえるかもしれませんが
I my me mine などの変化で覚えてもらった3番目のmeの位置にある語ですね。
代名詞の確認はこちらの記事で!
show(人)(モノ)の文
show(人)(モノ) = (人)に(モノ)を見せる
Show me your passport, please.
(私にあなたのパスポートを見せてください)
showの後ろに、(人)(モノ)を置くことで
「(人)に(モノ)を見せる」という意味になります。
今回の例文では、me「私に」が(人)の部分であり、your passport「あなたのパスポート」が(モノ)の部分になっています。
この例文は、教科書のキーフレーズにもなっているので覚えておきたいですね!
tell(人)(モノ)の文
tell(人)(モノ) = (人)に(モノ)を話す、伝える
He told me an interesting story.
(彼は私におもしろい話をしてくれました)
tellの後ろに、(人)(モノ)を置くことで
「(人)に(モノ)を話す、伝える」という意味になります。
今回の例文では、me「私に」が(人)の部分であり、an interesting story「おもしろい話」が(モノ)の部分になっています。
他にも会話表現のところで頻出の道を尋ねる文
Could you tell me the way to the station?
(駅までの道を教えてくださいませんか?)
これもtellの後ろに(人)(モノ)を置いた第4文型の文になります。
buy(人)(モノ)の文
buy(人)(モノ) = (人)に(モノ)を買う
My father bought me a book.
(父は私に本を買ってくれました)
buyの後ろに、(人)(モノ)を置くことで
「(人)に(モノ)を買う」という意味になります。
今回の例文では、me「私に」が(人)の部分であり、a book「本」が(モノ)の部分になっています。
buyの過去形boughtはちょっと覚えにくいですね。
しっかりと書けるようにしておきましょう。
(モノ) to (人)、(モノ) for (人)への書きかえ
第4文型の文は、toやforを用いて次のように書きかえすることができます。
(モノ)to(人)への書きかえ
(モノ)for(人)への書きかえ
toを使うパターン、forを使うパターンがあるのですが
これは動詞の種類によって使い分けていきます。
(人)(モノ)⇔(モノ)to(人)
give, show, tell, teachなど
(人)(モノ)⇔(モノ)for(人)
buy, make, cookなど
toとforのどちらを使えばよいのかは覚えていただく必要があります。
ただ、覚え方として有効なのが次の考え方です。
相手に直接届く動作であれば、toで書きかえる。
give,showといった動作は相手を目の前にして直接行う動作ですね。
相手のために何かしてあげるという動作であれば、forで書きかえる。
buy,makeといった動作は相手が目の前にいなくても
相手のために…ということで行える動作です。
このようなイメージを持っておけばtoとforの使い分けについては大丈夫でしょう(^^)
まとめ
今回は動詞の後ろに(人)(モノ)と続くような第4文型の文について学習しました。
やはり、(人)(モノ)という語順が大切です。
テストでも並べかえ問題として出題されやすいですからね。
しっかりと覚えておきましょう。
また、(人)の部分には目的格の代名詞を入れる必要があります。
ここも間違えやすい点なので、代名詞の変化表をしっかりと頭に入れておきましょう。