私は彼女よりも美しい!
このように「〇〇よりも△△だ」という表現を比較といいます。
今回の記事では、中学2年生で学習する比較の文について解説していきます。
比較級の作り方
比較の文の作り方
状態や様子を表す形容詞、副詞にerをつける。
I am taller than Ken.
(私はケンよりも背が高いです)
I can swim faster than Ken.
(私はケンよりも速く泳ぐことができます)
比較の作り方は簡単です。
様子、状態を表す形容詞や副詞にerをつけます。
そして、than(~よりも)という語を用いて比べている相手をくっつけます。
これで完成!
このとき、erをつけた形容詞や副詞は比較級と呼ばれます。
そして、この比較級なのですが基本的にはerをつけるだけでOKです。
しかし、例外はあるもの…
以下に比較級の作り方をまとめておきます。
★比較級の作り方★
そのままerをつけるだけ
long ⇒ longer
old ⇒ older
基本的にはerをつけるだけでOKです。
rをつける
large ⇒ larger
nice ⇒ nicer
eで終わる語はrだけでOKです。
最後の文字を重ねる
big ⇒ bigger
hot ⇒ hotter
このパターンはbigとhotの2つだけ覚えておけばOKです。
yをiに変えてerをつける
easy ⇒ easier
busy ⇒ busier
子音字+yのときはこのパターンです。
不規則変化
good ⇒ better
well ⇒ better
不規則に変化するものは覚えておきましょう。
それでは、例文を使って比較級の文の作り方を確認しておきましょう。
Your pen is nice.
⇒ Your pen is nicer than mine.
(あなたのペンは私のより素敵です)
niceはeで終わっているのでrをつければ比較級の完成です。
そして、比較しているものは「私のペン」ですね。
それを一言でmineと表しています。
ちなみに、すっごい細かい説明をしておくと、こんな感じで比較の文は作られています。
Your pen is nice. My pen is nice.
↓
Your pen is nicer than my pen is nice.
↓
Your pen is nicer than my pen is nice.
↓
Your pen is nicer than mine.
比較級の文は、元は2文あってそれを比較級でくっつける。
そして、重複する部分などをそぎ落としていった。
このように考えることができると応用力が身についてきます。
が、中学英語においては比較の型のようなものしか習わないかもしれませんので、頭の片隅にでも置いといてください。
This test is easy.
⇒ This test is easier than that one.
(このテストはあのテストよりも簡単です)
easyの比較級は、yをiに変えてerとなります。
またthanの後ろにきている「あのテスト」という語ですが、普通に考えれば「that test」となるはずですよね。
しかし、英語は繰り返し表現を嫌う言語。
「test」という語が繰り返しになってしまうため「one」という語を使っています。
I like tennis better than soccer.
(私はサッカーよりもテニスが好きです)
これは比較級の文でも、よく使われる表現です。
like A better than B「BよりもAが好き」
このフレーズを使って文が作れるように練習しておきましょう。
moreを使った比較
上では比較級の作り方について解説をしてきましたが、実は上のどれにも属さない特別なパターンが存在します。
moreを使った比較級
Baseball is more popular than tennis.
(野球はテニスより人気があります)
つづりが長い語は、erをつける代わりに前にmoreをつける
このように、つづりが長い語を比較級にする場合には、erをつけるのではなく前にmoreをつけることで比較級とします。
ややこしいなぁ…と思うかもしれませんが
moreをつけるだけで比較級が完成するので、語尾を気にしながらerをつけるよりもよっぽどラクだよね(^^)
しかし、つづりが長い語にmoreをつけると言っても
長いっていうのは具体的にはどれくらいなのかって疑問が湧いてくるね。
これには厳格なルールはないのだけど、だいたい6文字以上の語はmoreがつく傾向にあるね。もちろん例外もあるので絶対というわけではないんだけど(^^;)
参考程度に覚えておいてください。
moreのつく比較級とは、中学英語において覚えておきたいのは以下の通り。
popular(人気がある)
interesting(おもしろい)
useful(役に立つ)
difficult(難しい)
important(重要な)
exciting(わくわくさせる)
beautiful(美しい)
しっかりと覚えておきましょう。
This book is interesting.
⇒ This book is more interesting than that one.
(この本はあの本よりもおもしろいです)
interestingは、つづりが長い語なのでerをつける代わりにmoreを前に置きましょう。
moreを使う比較級については多少の慣れが必要です。
たくさん問題を解くことで、moreを使う文の特徴を頭に入れていきましょう。
何度も問題をやっているうちに、「あ、この文はmoreのやつだ!」というのが自然にわかるようになります。
Whichを使った比較級
whichを使った比較級
Which do you like better, soccer or tennis?
(あなたはサッカーとテニスのどちらの方が好きですか)
I like soccer better.
(サッカーの方が好きです)
Which do you like better, A or B?
「AとBのどちらのほうが好きですか?」
⇒ I like A better.
「Aのほうが好きです」
これは比較の単元の中でも超頻出のフレーズです。
絶対に覚えておください。
答えるときには、betterを用いて答えるようになります。
比較級の文【練習問題】
次の問題に答えなさい。
※答えをタップすると解答が表示されます。
次の文の( )にあてはまる語を書きなさい。
- America is ( ) ( ) Japan.
- アメリカは日本より広いです。
- Your bag is ( ) ( ) mine.
- あなたのバッグは私のより大きいです。
- This picture is ( ) ( ) ( ) that one.
- この絵は、あの絵よりも美しいです。
- I like ( ) ( ) ( ) ( ).
- 私は英語より数学のほうが好きです。
次の日本語を英語に直しなさい。
- あなたは夏と冬ではどちらの方が好きですか?
- 私はケンよりも速く走ることができます。