中学英語文法

【中学英語】前置詞の使い方と種類をイチから解説!

前置詞は品詞のなかまです。

そんなこと言われてもぴんとこないこともありますよね。

「on」とか「in」とか、ああいうのが前置詞です。

 

前置詞って色々あるし、ややこしい!と感じるときもあるかもしれません。

しかし、「イメージ」をつかめば、楽しく使えるのが前置詞です。

そして前置詞を使うことで、内容を詳しく表す英文をつくれます。

たとえば「そのペンはその箱の中にあります!」と伝えたいとき。

「The pen is in the box !」となります。

「in」が前置詞です。

 

この前置詞の使い方や、意味を知らないと、こういうふうにきれいに文章では伝えられません。

英会話でコミュニケーションをとるときは、「Pen! Box!」と指をさして伝えれば大丈夫!ということもあると思います。

でも、身振り手振りをつけられない、文字の上でのやりとりではどうでしょうか?

ぜひ、前置詞をどんどん使って、詳しい文をつくりましょう!

 

さて、というわけでこの記事では、前置詞の使い方や、前置詞の種類を紹介していきます!

前置詞とは?どのような使い方をするのか

  • 前置詞は品詞というグループのなかま
  • 前置詞の後には「名詞」「動名詞」などが続く
  • 前置詞の後には「主語と動詞がある文」は続けることができない

まず、前置詞とは何かというと

前置詞自体は「品詞」というグループのなかまになります。

(品詞のなかまには、「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」……などがあります)

 

次に、前置詞の使い方ですが

前置詞のあとには、「名詞」「動名詞」などが続きます。

(例:on a mountain、after studying)

 

逆に、前置詞のあとには、「主語と動詞がある文」は続くことができません。

(例:on I take the train、 in you have a room)

 

以上の点に気をつけながら、前置詞を使っていくようになります。

前述した通り、前置詞にはいろんな種類のモノがあります。

それぞれの意味については「イメージ」をつかめば楽しく使えるようになります。

それが一体どういうことなのか、具体的に例で見ていきましょう!

前置詞の種類とイメージ

toのイメージ

前置詞toのイメージは、「矢印がどこかに向いている」というものです。

場所のほうへ向いている、かもしれないし、方角のほうへ向いている、かもしれない。だれかのほうへ向いているかもしれません。

文にすると、たとえばこんな感じ。

My friend and I went to Osaka.

(友人と私は大阪へ行った)

The bird is flying to the North.

(その鳥は北へ向かっている)

She is kind to me.

(彼女は私にたいして優しい)

inのイメージ

前置詞inのイメージは、「なにかが空間のなかにある」というものです。

その空間は、箱や、建物かもしれません。

形あるものだけではなくて、「恋」みたいに実体のないものかもしれません!

The pen is in the box.

(そのペンはその箱の中にある)

Old books are in the library.

(古い本たちがその図書館にある)

He and she fell in love.

(彼と彼女は恋に落ちた)※fellはfallの過去形

onのイメージ

前置詞onのイメージは、「なにかがくっついている」というものです。

たとえば本が机の上にあったら、本の表紙は机の面にくっついていますよね。

でも、くっつく先は、机とは限らず、壁や天井かもしれません。予定が日付にくっついているかもしれません。

A book is on the table.

(1冊の本が机の上にある)

This class is on Monday.

(この授業は月曜日にある)

underのイメージ

前置詞underのイメージは、「なにかの下にある」というものです。

物理的なことも指しますが、影響や基準の下にあるときにも使えます。

My cat is under the tree.

(私の猫は木の下にいる)

I took a test under a lot of pressure.

(私は大きな緊張のもと試験を受けた)

Under 18

(18歳未満)

betweenのイメージ

前置詞betweenのイメージは、「特定の何かと何かのあいだに挟まれている」です。

特定の、というのは、挟んでいるものや人が何なのか、誰なのか、話し手がちゃんと認識した状態ということです。

また、この前置詞も物理的な話だけではなく、時間など概念的な話にも使えます。英語圏の人とのチャットで頻繁に使います。

The shop is between the high building and the low building.

(その店は高いビルと低いビルの間にある)

I am free between 13:00 and 15:00.

(私は1時から3時の間、手が空いている)

amongのイメージ

前置詞amongのイメージは、「不特定でたくさんの何かのなかにある」です。

betweenよりも、対象を取り巻く状況があいまいになります。

たとえば、「友人Aと友人Bのあいだ」ならbetweenを使いますが、「クラスメイトのあいだ」はいろんな人がいてあいまいなので「among classmates」となります。

This song is popular among students.

(この曲は学生のあいだで人気だ)

The cat walks among tree.

(木々のなかを猫が歩く)

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atのイメージ

前置詞atのイメージは、「ピンポイントの場所」というものです。

たとえば、「ロンドンにいる」というようなひろーーーい範囲の表現は「in London」という“空間”の話でいいです。でも「ロンドン駅にいる」というような、すごくせばまった範囲の表現は「at London station」になります。

atはピンポイント!

他にも、ピンポイントで時刻を言いたいとき、分野を言いたいとき……atを使います。

I am at Tokyo station.

(私は東京駅にいる)

Can you come here at 12:00?

(12時にここに来れますか?)

I am good at playing tennis.

(私はテニスが得意だ)

fromのイメージ

前置詞fromのイメージは、「もとになる地点」というものです。

たとえば、家から学校の距離を話すときは家が元になる地点です。また、食品などの原材料も、もとになる地点ととらえられます。時間も同様です。

It takes 10minutes from my house to the hospital.

(家から病院までは10分だ)

This sake made from rice.

(この酒は米からつくられた)

The party will start from 15:00.

(そのパーティは午後3時から開始だ)

forのイメージ

前置詞forのイメージは、「人が両腕を広げている状態」というものです。

ちょっとむずかしいですが「あなたのために!」と人が腕を差し出している図を想像してみてください。人が腕を広げたら、指の先に方向があります。また、腕を広げたら、扇型の範囲が広げた腕のなかにできると思います。

つまりforは、方向や、とある範囲と範囲の関係性を表すことができます。toに似ていますが、もっと深く関わる感じです。

This train bounds for Kyoto.

(この電車は京都行きだ)

This place is good for reading.

(この場所は読書に適している)

This present is for you.

(このプレゼントはあなたのためのものだ)

ofのイメージ

前置詞ofのイメージは、「全体の一部」です。

たとえば、山の頂上、というのは山という全体があって頂上という一部がありますよね。そういった使い方をします。

The top of the mountain

(山の頂上)

The nose of the elephant

(象の鼻)

Some of people

(一部の人々)

withのイメージ

前置詞withのイメージは、「〜と共に」というものです。

相手と共に、かもしれないし、特徴と共に、かもしれません。理由と共に、かもしれません。withは正直、使い道がありすぎて混乱する前置詞です。

え?そうなの?と思った方は、面白いので少し調べてみてください。

I am with you.

(私はあなたと一緒にいる)

He is a boy with brown eyes.

(彼は茶色い目の少年だ)

She has a problem with money.

(彼女はお金のことで問題を抱えている)

nearのイメージ

前置詞nearのイメージは、「近くにある」です。

地図上の位置関係を説明するときに使いがちですが、わりと日常会話でも使うんですよ。

たとえば英語を話す友だちとポケモンGOをしているとき、目当てのモンスターとの距離が近づいてきたら、「It is near! It is near!」なんて言います。

基本的な例文はこちら。

My school is near the sea.

(私の学校は海の近くにある)

byのイメージ

前置詞byのイメージは、「間近にある」というものです。

場所的には「near」より近いです。そばにある!横にある!と言う感じです。

場所以外にも、間近のスケジュール上にあるしめきりについて話したいとき、byを用います。

また、間近にあるモノを使う、という意味で手段に関する話題でも使います。

My school is by the sea.

(私の学校は海の横にある)

Please finish your homework by Friday.

(宿題は金曜までに終わらせてください)

I came here by bike.

(私はここへ自転車で来た)

untilのイメージ

前置詞untilのイメージは、「期間」です。

byとuntilの使い分けで困っている方が、もしかしたらいるかもしれません。

先ほどはややこしくなるので触れませんでしたが、byをしめきりなどの話題で使うとき、こんなことを思いませんでしたか?

「by Friday(金曜まで)」って、金曜自体は含まれるの?含まれないの?

 

結論から言うと、byに金曜自体は含まれません。

しかしこれが「until Friday(金曜まで)」となると、金曜自体も含まれます!

ここはぜひ覚えてくださいね。

afterのイメージ

前置詞afterのイメージは、「なにかの後ろについていく」です。

時系列的な内容では、よく使う単語ですよね。「after the class」で、「授業のあとに」など。

でも、それ以外にも使えるんです。たとえば、エレベーターに乗っているとき、「お先にどうぞ!」と周りの人に先に出てもらうことがありますよね。

これは英語で言うと「after you」 です。

なぜなら、自分が相手の後ろについて出ていくからです。

I will call you after 17:00.

(17時をすぎたらあなたに電話する)

After you!

(お先にどうぞ)

beforeのイメージ

前置詞beforeのイメージは、「なにかの前」です。

こちらも、時系列的な話以外にも使えます。

たとえば「私の目の前で」は「before my eyes」になります。

I ate lunch before lunchtime.

(昼食休憩が来る前に昼ご飯を食べた)

The car accident occurred before my eyes.

(その事故は私の目の前で起こった)

まとめ

以上、この記事では前置詞の使い方や種類を紹介しました。

たくさん覚えるのは大変かもしれませんが、イメージをつなげれば頭のなかで絵を描くような感じで前置詞を選べると思います!

うまく使えればばつぐんに詳しい文がつくれるようになり、会話も作文もレベルがまたひとつあがります。

みなさん、英語学習がんばってくださいね!応援しています!

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