動詞の後ろに目的語、補語と呼ばれる2語を置き
このようにイコールの関係にさせる文のことを第5文型といいます。
中学英語において覚えておきたいのはcall,make,nameなどがあります。
それぞれの動詞について、例文を用いて解説していきます。
call A Bの文
call A B = AをBと呼ぶ
We call her Yumi.
(私たちは彼女をユミと呼びます)
callは「電話をする」といった意味で使う動詞ですが、
後ろに2語置いてcall A B とすることで「AをBと呼ぶ」という意味になります。
callの後ろに置いた2語は「彼女」=「ユミ」というように、イコール関係になっているのが第5文型のポイントです。
name A Bの文
name A B = AをBと名づける
I called the dog Pochi.
(私はその犬をポチと名づけました)
name A Bとすることで「AをBと名づける」という意味になります。
先ほどのcall A Bと一緒ですね(^^)
make A Bの文
make A B = AをBにする
The news made me happy.
(その知らせは私を幸せにしました)
これはテストや入試で頻出の表現です。
make A BのBの部分には感情や状態を表すような語がきて「AをBという状態にする」という意味になります。
また、Bの部分に名詞がきて次のような文を作ることもできます。
We made him captain.
(私たちは彼をキャプテンにしました)
第4文型と第5文型の見分け方
give (人)(モノ)となるような第4文型。
そして、今回のcall A Bのような第5文型。
ともに動詞の後ろに2語をとる文型です。
そのため、それぞれの見極めがちょっと難しく感じるかもしれません。
次の2文はそれぞれ第4文型と第5文型の文になるのですが、どちらが第4で第5か判断できますか??
- He made me a new desk.
- He made me sad.
①の文が第4文型、②の文が第5文型となります。
見極め方は簡単です。
後ろの2語がイコール関係にあるかどうかをチェックしましょう。
①の文では「me ≠ a new desk」となっています。
私と机がイコール関係にあるはずがありませんね(^^;)
このような文は第4文型となります。
つまり、「誰かに~する」という訳し方をすればよいということです。
そして、②の文では「me = sad」となっています。
私と悲しいという状態はイコール関係にあります。
このような文は第5文型となります。
つまり、「~を…にする」という訳し方をすればよいということです。
以上の点から先ほどの文はそれぞれ
【第4文型】「me ≠ a new desk」
He made me a new desk.
(彼は私に新しい机を作ってくれました)
【第5文型】「me = sad」
He made me sad.
(彼は私を悲しくさせました)
このような意味になります。
見た目は似ている文なのですが、動詞の後ろにどのような語を入れるかによって意味が変わってきてしまうのです。
2語がイコール関係にあるかどうか。
この点を覚えておきましょう。
- 動詞の後ろの2語がイコール関係にならない場合、第4文型となり「誰に~する」という意味になる。
- 動詞の後ろの2語がイコール関係になる場合、第5文型となり「~を…する」という意味になる。
まとめ
今回は中学で学習する第5文型の文について解説しました。
今回は少し深堀りして解説したので、難しく感じる点もあったかもしれません。
しかし、中学生のうちはcall AB , make ABという形を暗記しているだけでも対応できますが、高校生になればそうもいきません。
なので、今回の記事でお話ししたように「A=B」になるものが第5文型だっていうイメージをしっかりと持っておいてくださいね!